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日本および大韓民国の理学療法士による国際学術交流の試み
著者: 李相潤1 三浦雅史1 桜木康広1 盛田寛明1 齋藤圭介2
所属機関: 1青森県立保健大学健康科学部理学療法学科 2吉備国際大学保健科学部理学療法学科
ページ範囲:P.441 - P.443
文献購入ページに移動筆者は,大韓民国(以下,韓国)の物理治療士(日本の理学療法士に相当)の免許取得後,日本の大学を卒業し,現在日本の4年制大学で理学療法教育に従事している.これまで,日本と韓国(以下,日韓)の理学療法を経験したが,日韓の理学療法における臨床での共通点と相違点を認識させられた.日韓両国は,1963年に欧米の理学療法を主な範としてスタートしており1,2),理学療法教育に大きく影響を及ぼす医療システムも,国民健康保険制度が基本的に制度化されているという共通点を持っている.しかし数年間の日本での理学療法の経験から,日韓の医療現場や社会需要などの違いにより日本は運動療法重視へ,韓国は物理療法重視へと向かってきたという印象を持った.そこで,青森県理学療法士会は,韓国水原(スウォン)市物理治療士会との学術交流を通して,両国間における理学療法の発展や理解などを目的とした国際学術交流を行った.
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