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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル37巻6号

2003年06月発行

文献概要

特集 “活動”水準を高める理学療法士の専門性

患者の“活動”水準を高める理学療法士の専門性―回復期リハビリテーション病棟を中心に

著者: 村山謙治1

所属機関: 1医療法人共和会小倉リハビリテーション病院

ページ範囲:P.488 - P.492

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 当院は,2001年7月に40床の回復期リハビリテーション病棟(以下,回復期リハ病棟)を設置し,さらに翌年8月に40床の同病棟を設置した.この病棟の機能としては,日常生活活動・動作(以下,ADL)能力の向上による寝たきり予防と在宅復帰がある.また同時に,障害は残っても自立して生活することや社会とのつながりのある生活が実現できるような援助も求められている.この多様なニーズへの援助では,多くの職種との連携が必要不可欠である.ここでは,当院の回復期リハ病棟における患者の“活動”水準に対するかかわりを通して,理学療法士の役割や専門性を考えていきたい.

“活動”水準

 まず,“活動”水準という言葉について筆者なりに整理したい.「活動」には,作業療法関連用語解説によると「活発に動いたり働いたりすること」の意味があり,その語のなかの「活」には,いかす,いきる,よみがえる,命が助かる,暮らす,救うなどの意味があるとされている1).また,ICIDH-2(1999年)の活動には,「個人による課題または行為の遂行のこと(performance)」とあり,ICF(2001年)では,「与えられた一定の環境下で個人が行なうことができる能力(capacity),個人による課題や行為の実行(execution)」とされている2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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