文献詳細
文献概要
ひろば
片麻痺手指への新たな促通法
著者: 川平和美1
所属機関: 1鹿児島大学医学部リハビリテーション医学講座
ページ範囲:P.516 - P.516
文献購入ページに移動1)片麻痺手指の運動誘発には伸張反射を用いる(①手指の伸展誘発は手関節の掌屈や指関節を素早く屈曲させ,②手指の屈曲誘発は手関節の背屈や指関節を素早く伸展させる).2)誘発した運動の持続は,動筋を弛緩させない軽い抵抗(治療者の指が麻痺手の指先に触れているだけ)と,手指の遠位部と近位部の伸展と屈曲の組み合わせを用いる(①手指の伸展時は伸展をDIP,PIP,MPの順に末梢から許し,同時に手関節の掌屈を,②手指の屈曲時は末梢から順に屈曲を許し,同時に手関節の背屈を併用する).3)同一の運動を反復し,その運動に関連した神経路を強化する.
掲載誌情報