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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル37巻7号

2003年07月発行

文献概要

特集 物理療法の効果

低出力パルス超音波の創傷治癒促進効果

著者: 濱出茂治1

所属機関: 1金沢大学医学部保健学科理学療法学専攻

ページ範囲:P.549 - P.553

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 超音波療法(ultrasound therapy)は,1970年代から,創傷や腱損傷に対してその治療効果が研究されるようになり,蛋白合成促進1)やコラーゲン合成促進効果2)が報告されるようになった.1983年,Duarte3)がウサギの腓骨骨折に対して30mW/cm2の低出力パルス超音波(low intensity pulsed ultra-sound)照射実験を行ったところ70%の修復率をみたと報告して以来,これまで多くの追試研究がなされてきた4~7)

 現在,超音波療法は従来の超音波療法に加えて低出力パルス超音波療法が新たに治療法として加わり,臨床領域における発展が期待されている.本稿では,現在注目されつつある低出力パルス超音波療法の治療効果機序と臨床適用について概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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