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特集 物理療法の効果
人工炭酸泉の血液動態に及ぼす効果
著者: 森田珠枝1 中嶋正明2 祢屋俊昭2
所属機関: 1国立精神神経センター武蔵病院理学療法科 2吉備国際大学保健科学部理学療法学科
ページ範囲:P.559 - P.562
文献購入ページに移動高濃度遊離炭酸ガスを含む炭酸泉浴や高濃度人工炭酸泉浴の生理的作用としては,炭酸ガスの経皮侵入による皮膚潮紅,皮膚血管拡張,皮膚血流量増加,心拍数減少や動脈血圧の低下などが報告されている1,2).臨床においても人工炭酸泉浴が末梢循環障害,褥創などに対し良好な治療効果を持つことは数多く報告され3),人工炭酸泉浴が治療法のひとつとして用いられている.われわれは,高濃度人工炭酸泉浴が深部組織の酸素飽和度を顕著に上昇させることを見いだした4).このような高濃度炭酸泉浴の効果の起こるメカニズムと物理療法への適用の可能性について述べる.
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