文献詳細
文献概要
入門講座 活動向上に生かす動作分析➋
脳血管障害患者の動作分析
著者: 荒木茂1
所属機関: 1石川県リハビリテーションセンター
ページ範囲:P.694 - P.700
文献購入ページに移動 脳血管障害患者の評価において,動作分析は非常に重要とされている.しかし,動作分析方法や基準については明確なものがなく,セラピストの経験に基づいた観察力によって行われることが多い.動作分析は,3次元解析装置など測定機器を用いた方法,チェックリストを用いた方法,観察を記述式に書く方法があるが,最近の傾向を見ると,動作の質的評価が重要であるとのことで,観察を記述式に書く方法が好まれているようである.これらの方法はそれぞれ一長一短であり,動作の質的な評価を重要視するあまり,客観性,定量性が損なわれる危険がある.もともと動作の質的評価を行うにはかなりの経験と修行が必要であり,相当な眼力と文章表現力が必要である.
臨床において実習生や若い理学療法士が最も苦しむのはこの動作分析ではないだろうか.
臨床において実習生や若い理学療法士が最も苦しむのはこの動作分析ではないだろうか.
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