文献詳細
文献概要
入門講座 活動向上に生かす動作分析➌
パーキンソン病患者から学ぶ動作分析
著者: 佐藤みゆき1
所属機関: 1老年病研究所付属病院
ページ範囲:P.793 - P.798
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Ⅰ.姿勢分析
時間的要素を含まない姿勢の分析は,動きを伴う動作分析に比べ単純でわかりやすい.さらに,動作をある姿勢から次の姿勢への時間的変化によって行われ得るものとしてとらえれば,姿勢分析は動作分析の土台ともいえる.きちんとした姿勢分析を積み重ねることは,動作が見えるようになるための一つの手段と考える.また動作における問題点がよくわからなくなったとき,姿勢分析をきちんと行うことで,解決への糸口がつかめることもある.患者の姿勢からその問題点をつかむためには,まず正常な姿勢を知る必要がある.以下にそれぞれの体位における基本的な肢位(正常なもの)および見かたを記す.この肢位と患者の肢位を各部位ごとに一つ一つ照らし合わせ,違う部分をすべて記録し,問題点を考えてゆくとよい.
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