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文献概要
とびら
発想の転換
著者: 冨田昌夫1
所属機関: 1藤田保健衛生大学衛生学部
ページ範囲:P.1 - P.1
文献購入ページに移動同じことは障害者にもあてはまるのではなかろうか.発症直後のショック期から脱出し,自分で動こうとする意図が出てくると,医療的に管理された肢位や体重に強制された受動的な固定による動きにくさのなかで,自分なりに身体を動かすための戦いが始まる.人本来の“バランスを崩しながら効率良く動く”ことができなくなり,いつでも身体の一部で動かないように“固定点をつくりながら強い力で動く”という無自覚とはいえ矛盾した過剰な安定性のなかで,筋緊張の亢進や動作の拙劣さは2次的に強められているものである.
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