文献詳細
特集 整形外科疾患に対する徒手的運動療法
文献概要
上腕骨外側上顆炎(以下,外上顆炎)は,整形外科の外来診療でよくみられる疾患のひとつである.スポーツによる外上顆炎としてはテニスによるものが有名である.しかし,臨床では主婦,事務員,あるいは工員・農作業従事者など前腕の回旋や肘関節の屈伸を反復する職種に多い.発症年齢は男女共に40歳代が最も多い1).
外上顆炎の病態に関しては数多くの説が報告されてきた.最近では上腕骨外側上顆(外側上顆)に付着する手関節伸筋腱(短橈側手根伸筋:ECRB,長橈側手根伸筋:ECRL,総指伸筋:EDC)の退行変性が40歳以降にみられ,脆弱化した腱付着部に無理な運動負荷が加わるために微細損傷や断裂を生ずる説が支持されつつある2~4).
外上顆炎の病態に関しては数多くの説が報告されてきた.最近では上腕骨外側上顆(外側上顆)に付着する手関節伸筋腱(短橈側手根伸筋:ECRB,長橈側手根伸筋:ECRL,総指伸筋:EDC)の退行変性が40歳以降にみられ,脆弱化した腱付着部に無理な運動負荷が加わるために微細損傷や断裂を生ずる説が支持されつつある2~4).
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