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特集 整形外科疾患に対する徒手的運動療法
腰痛症に対する徒手的運動療法
著者: 板場英行1
所属機関: 1高知医療学院
ページ範囲:P.39 - P.47
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腰痛の発症には原因となる組織病変を基盤として,加齢,運動不足,不良姿勢の継続,日常生活上の不注意,感情的緊張など種々の付加因子がかかわる4).腰痛症の理学療法評価では,腰椎部の機能評価にとどまらず周辺組織,関節の状態を含め,身体面,心理面など包括的に行うことが大切である.また,椎間板起因,椎間関節起因,筋肉起因など,疼痛発現の原因を臨床症状評価を通してその優位性を推測し,治療目的と手技を決定する(図2).Mckenzie5)は,CT,MRIなどの画像診断と臨床症状はかならずしも一致しないことが多く,治療者自身による臨床的評価の重要性を強調している.
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