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症例報告
末期癌患者の緩和ケアにおける理学療法士の役割に関する一考察――未告知であった2症例の経験から―
著者: 池田耕二1 玉木彰2 中塚奈々1 村田磨優1 宮﨑昌之3
所属機関: 1道仁病院リハビリテーション科 2京都大学医学部保健学科 3道仁病院外科
ページ範囲:P.865 - P.869
文献購入ページに移動しかし,緩和ケアを受けている患者に最も多く見られる症状として,身体的,心理的疲労が癌の進行のため通常の生理的レベルを越えるアステニア1)があり,日常生活活動(activities of daily living;以下ADL)能力が極度に低下するなか,QOLの維持・向上を図ることは非常に困難でもある.また,それを評価することも,患者の持つ人生観や価値観が多彩で多様なことや,最終的に死を迎えることなどから同じく困難であることが多い.
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