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トレッドミル歩行中の手すりに軽く触れることと重心の安定性について フリーアクセス
著者: 岡田誠1
所属機関: 1藤田保健衛生大学衛生学部リハビリテーション学科
ページ範囲:P.886 - P.886
文献購入ページに移動手すりを軽く持ったときと強く持ったときの重心の前後方向の動揺は,開眼・閉眼ともに大きな差は認められなかった.しかし,閉眼状態で手すりを持たないときでは,トレッドミルの後方に流されてしまい前後方向に大きな動揺を示した.一方,重心の左右方向の動揺は,手すりを軽く持ったときも強く持ったときも閉眼状態のときに大きくなった.トレッドミル歩行時の重心の加速度については,手すりを強く持ったときのほうが軽く持ったときよりも加速度が有意に増加した.また,閉眼した状態で手すりを持たないときは,後方に流れてしまい2~3秒しか計測できなかったものの重心の加速度は最も高い値を示した.手すりを持つ力については,開眼状態,閉眼状態,閉眼後再び開眼状態ともに,右手で手すりを持つ力のほうが左手よりも大きい結果であった.
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