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特集 認知運動療法の適応と限界
脳卒中片麻痺に対する認知運動療法
著者: 富永孝紀1 香川真二2 山藤真依子2 高橋昭彦3
所属機関: 1医療法人穂翔会村田病院リハビリテーション科 2兵庫県立総合リハビリテーションセンター 3高知医療学院理学療法学科
ページ範囲:P.925 - P.934
文献購入ページに移動脳を損傷するということ
「…私は磨りガラスの入った窓がついた部屋にいる.窓の向こうに社会があって,人が歩いている.ときどき誰かが訪ねてもくる.開けようと思えば開けられる窓である.その人たちと話していると,霧が薄くなるのが感じられる.ふだん,磨りガラスの窓は閉まっており,あまり光は入ってこない.騒音も少ない.見上げるともうひとつ,上方に窓があり,そこから光が入ってくるようだ.私はいつもその薄暗い部屋の中で,膝を抱いてじっと座っていたいと思っているが,たまに思い立ってはしごをのぼり,天窓から顔を出してみることもある.そうしてあたりの風景を見回してみる.だが,天窓までのぼってみようと腰を上げることは多くない…」(『壊れた脳 生存する知』より抜粋)2).
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