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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル38巻12号

2004年12月発行

文献概要

特集 理学療法士の国際協力 私の国際協力体験

技術力のある国での隊員活動(ハンガリー)

著者: 井村智弘1

所属機関: 1済生会茨木病院リハビリテーション科

ページ範囲:P.1021 - P.1023

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ハンガリー共和国の四季と任国事情

 ハンガリーは日本と同様に四季があり,気候の変化に富んでいる.春・秋は短いが夏は暑い日が続き,40℃近くになることもある.冬は札幌程度に寒くなり,まれに-20℃になることもある.人口は1,014万人,面積は日本の約1/4,言語はハンガリー語である.ハンガリー人には12人のノーベル賞受賞者がおり,産褥熱の発見と予防法・ビタミンCの発見などの医学的貢献もある他,ルービック・キューブを開発したのもハンガリー人数学者である.1989年の体制変換後,1992年から青年海外協力隊事業が開始され,2003年3次隊までで計111名の隊員が派遣された.日本人観光客も2000年には10万人を越え,また今年(2004年)5月1日にはEUの正式加盟国となった.

配属先概要および活動環境

 配属先は,東欧のパリと呼ばれる首都ブタペストから20km郊外にあるフロール・フェレンツ病院(病床数1,000床,診療科目20科)であった.ここはペスト県という人口100万人の地域をカバーしている5つの総合病院の1つであり,私は第3内科リハビリテーション病棟の配属であった.私は青年海外協力隊員 (以下,協力隊員)として2000年4月~2002年3月までの約2年間,配属先での隊員活動を行った.リハビリテーション病棟は40床であり,医師2~3名,看護師1~2名,助手1名という構成で,医療従事者が非常に手薄な環境であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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