文献詳細
文献概要
特集 物理療法の鎮痛作用
低出力レーザー治療の鎮痛メカニズムと臨床応用
著者: 杉元雅晴1 出口清喜2
所属機関: 1富山県高志リハビリテーション病院理学療法科 2金沢大学医学部附属病院
ページ範囲:P.167 - P.176
文献購入ページに移動急性疼痛は傷害から組織を守るために発せられる生体の警告信号であり,必要不可欠な反応である.それゆえ,組織の損傷時に生じる疼痛は正常な反応である.ところが,組織損傷が治癒しているにもかかわらず疼痛を生じることがあり,行為障害を引き起こすことがある.このような疼痛には組織損傷時に生じる疼痛とは別のメカニズムが関与していることが指摘されている.そこで,疼痛を分類し,現在まで解明されてきているメカニズムを根底におき,低出力レーザーが作用しうる状況を述べる.
掲載誌情報