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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル38巻3号

2004年03月発行

文献概要

先輩からのエール

心の支え三脚(棒)支持とストレスをつまみに

著者: 瀧野勝昭1

所属機関: 1帝京大学医学部附属病院 リハビリテーション部

ページ範囲:P.206 - P.206

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 人は通常2本の脚で身体を支え,移動している.2本の脚は腕と比較して太く逞しい.しかし身体の二脚支持は水平方向から外力が加わったとき,両脚が接近していればいるほど前後左右からの力のいずれにも弱い.前後に開脚していれば横からの力には脆い.左右の開脚では前後からの力に弱点を持っている.三脚,四脚,それ以上の多脚であれば二脚より水平外力に対応力が優れている.しかし四脚以上の多脚は,脚の長さが同一であれば,地面が凸凹の場合いずれかの脚が地面に接触せず不安定になるものだ.それでは三脚はどうだろうか.支持面が不整地であっても必ず全ての脚は着地している.カメラの三脚が良い例で安定した状態で映写機を支えている.

 人の心も同様で,職業を全うしてゆくには心の支えをもつと安定した仕事の一助となるのではないかと思う.私は何時も心の支えとして三脚支持が優れていると思い,脚を棒に置き換えて次の「3つのボウ(棒)」を心に刻んでいる.第1に希望,第2に予防,第3に辛抱である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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