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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル38巻3号

2004年03月発行

文献概要

報告

Quick stretchを加えた等速性筋力トレーニングによる筋力増強の効果

著者: 逸見聖史1 工藤寛教2 佐々木誠3

所属機関: 1小樽セントラルクリニック リハビリテーション科 2あおもり協立病院 リハビリテーション科 3秋田大学医学部保健学科 理学療法学専攻

ページ範囲:P.228 - P.231

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 固有受容性神経筋促通法(proprioceptive neuro-muscular facilitation;以下PNF)は神経筋作用を賦活することを通じてパフォーマンス能力を高める効果を持ち,1940年代後半に医師のH. Kabatと理学療法士のM. Knottによって始められた治療法である1,2).この一つの手技であるquick stretchは運動に際して活動する神経細胞数を増加させ,即時的に筋力を増大させることが知られており,quick stretchを加えて等尺性運動を行うと,この手技を加えない以上に筋力増強の効果が得られることが証明されている3,4).しかしPNFを通じて神経筋活動を賦活させることでパフォーマンス能力を向上させようとする場合,等尺性運動よりもダイナミックな状況下での効果を証明することが必要と考えるが,等速性運動での効果については検討がなされていない.

 そこで,quick stretchを加えた等速性筋力トレーニングを一定期間行うことによって,通常の等速性筋力トレーニングを行った時と比較してさらなる筋力増強がみられるかについて検討し,若干の知見を得たので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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