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報告
健常者の等尺性膝伸展筋力
著者: 平澤有里1 長谷川輝美2 松下和彦3 山﨑裕司4
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院リハビリテーション部 2聖マリアンナ医科大学東横病院リハビリテーション部 3聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーション部 4高知リハビリテーション学院理学療法学科
ページ範囲:P.330 - P.333
文献購入ページに移動膝伸展筋力の標準値については,等速性筋力測定装置を使用した数多くのデータが報告されている14~17).しかし,これらの測定装置は極めて高価であり,測定には煩雑な機器操作を必要とする.また,測定機器は重く,携帯して活用することは不可能である.以上の点から,標準値が提供されても,それを現場に広く普及させられないという限界を有している.一方,hand held dynamometer(以下,HHD)は,価格性や簡便性,携帯性などの点で優れ,臨床で活用されている.しかし,被験者の筋力が強い場合や,検者の固定力が弱い場合において,再現性や妥当性に問題があることが指摘されており18~22),標準値を異なる検者間で共有するには問題が多い.われわれはこれらの点を考慮して,HHDに固定用ベルトを装着した等尺性膝伸展筋力測定方法を考案し,その良好な再現性と妥当性を報告してきた18,19,23,24).
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