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文献抄録
脊髄損傷者用調整機能付きプロトタイプARGO
著者: 都築晃1
所属機関: 1藤田保健衛生大学病院リハビリテーション部
ページ範囲:P.334 - P.334
文献購入ページに移動 Advanced reciprocating gait orthosis(ARGO)は脊髄損傷(SCI)者の歩行用装具として最も多く使用されている.この装具は両股関節を結ぶケーブルの働きにより股関節屈曲・伸展を交互に行い,立位安定性確保と擬似的交互歩行を可能にする.脊髄損傷者は立位・歩行を行うことにより心肺機能,泌尿器,腸,骨密度,痙性の改善効果が示唆されている.しかしこれらの利点があるにもかかわらず,非使用者も多い.そこで,ARGO拒否の割合を低下させる目的で,調整可能な部品で作られたプロトタイプARGOを作製し評価した.
方法
標準ARGOに足長,生理的股関節軸までの高さ,左右股関節間距離を調整可能にした.既に標準ARGO使用経験のある7人の患者によって,開発した調整可能なプロトタイプARGOをvisual analogue scaleを用いて評価し,結果はt-検定によって標準ARGOと比較された.また,歩行状態はビデオ録画とWISCI得点によって評価され,1日1時間,計15日間練習し,練習期間の最後に評価を行った.
方法
標準ARGOに足長,生理的股関節軸までの高さ,左右股関節間距離を調整可能にした.既に標準ARGO使用経験のある7人の患者によって,開発した調整可能なプロトタイプARGOをvisual analogue scaleを用いて評価し,結果はt-検定によって標準ARGOと比較された.また,歩行状態はビデオ録画とWISCI得点によって評価され,1日1時間,計15日間練習し,練習期間の最後に評価を行った.
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