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文献抄録
脳卒中不全片麻痺患者の歩行におけるMusical Motor Feedback(MMF):歩容改善の無作為化試験
著者: 寺尾研二1
所属機関: 1藤田保健衛生大学リハビリテーション専門学校
ページ範囲:P.420 - P.420
文献購入ページに移動多くのパーキンソン病患者や不全片麻痺患者の歩行練習において,メトロノームのようなリズミカルな聴覚刺激など外部からのペースメーカーでは,患者は徐々に歩行のリズムを保持ができなくなることを経験する.今回,脳卒中不全片麻痺患者の歩行練習において,踵の接地を感知する足底センサーとMIDI(musi-cal instrument digital interface)標準と互換性がある携帯用の音楽プレーヤーから成り立つMusical Motor Feedback(MMF)のディバイスを使用してその効果を検討した.
・対象と方法:対象は,無作為に抽出され,実験に同意した23名の脳卒中不全片麻痺患者である.被検群の患者は,携帯用のMMFディバイスをベルトに装着して,MMFを週5日,1日20分,15セッション行った.音楽は連続した踵接地の時間の間隔から見積もられた調整可能なスピードで調整された.対照群は,従来の歩行練習を毎日20分行った.各セッションの間に両群で,患者はセラピストより口頭にて,いつものスピードで歩くよう指示を受けた.両群は1日に45分間神経発達的治療(NDT)を受けた.患者はおよそ0.71m/秒のスピードで歩行可能であった.測定項目は,歩行速度,歩行の対称性,重複歩距離,踵接地-足指離地間の距離である.
・対象と方法:対象は,無作為に抽出され,実験に同意した23名の脳卒中不全片麻痺患者である.被検群の患者は,携帯用のMMFディバイスをベルトに装着して,MMFを週5日,1日20分,15セッション行った.音楽は連続した踵接地の時間の間隔から見積もられた調整可能なスピードで調整された.対照群は,従来の歩行練習を毎日20分行った.各セッションの間に両群で,患者はセラピストより口頭にて,いつものスピードで歩くよう指示を受けた.両群は1日に45分間神経発達的治療(NDT)を受けた.患者はおよそ0.71m/秒のスピードで歩行可能であった.測定項目は,歩行速度,歩行の対称性,重複歩距離,踵接地-足指離地間の距離である.
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