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特集 生活機能向上のための理学療法
生活機能向上のためのリハビリテーション
著者: 岡野文男1
所属機関: 1福岡リハビリテーション病院
ページ範囲:P.523 - P.528
文献購入ページに移動このような状況のなか,回復期リハ病棟で実践されている内容は必ずしも制度が意図したものではないという声も耳にする.回復期リハ病棟の目的として「・・・・リハビリテーションプログラムを医師,看護師,理学療法士,作業療法士等が共同で作成し,これに基づくリハビリテーションを集中的に行うための病棟である」と掲げられているように,回復期リハ病棟運営の是非はチームアプローチの「総合力」として判断されるものである.そのため,一概に「理学療法」のあり方だけを取り上げて論述されるべきではないが,現時点ではリハビリテーション専門職としての評価・分析結果,予後予測,目標設定,アプローチが患者・家族の退院後の生活を大きく左右しているのも事実である.本稿では国際生活機能分類に基づき,「生活機能向上」を視点においたリハビリテーションのあり方について私見を述べる.
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