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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル38巻7号

2004年07月発行

文献概要

入門講座 私にもできるシングルケーススタディ➊

シングルケーススタディのデザイン

著者: 石倉隆1

所属機関: 1医療法人柴田病院リハビリテーション科

ページ範囲:P.551 - P.559

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 多標本実験計画法は,仮定した母集団を反映させる不確実性を秘めた被験者の選定が必要である.しかしシングルケーススタディは,目前の患者が対象となり,その方法論さえ間違えなければ,このうえない確実性をもって結果を導くことが可能で,症例の客観的・科学的データの蓄積,ひいてはevidence-based medicine(以下EBM)を行う基礎になる実験計画法である.このことが,従来の症例報告1)や推測統計学2)に基づく多標本実験計画法に加え,シングルケーススタディが理学療法領域でも展開されてきた所以であろう.

 本講座では,シングルケーススタディの方法論と実際を概説し,シングルケーススタディの理解を図るとともに,シングルケーススタディによる症例研究を活発化させ,症例の客観的データの蓄積,EBMに寄与することを目的とした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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