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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル38巻9号

2004年09月発行

文献概要

特集 運動療法の基礎

関節可動域障害に対する運動療法の基礎

著者: 佐々木伸一1 嶋田誠一郎1 北出一平1 小川真裕美1 亀井健太1 久保田雅史1 川原英夫1 小林茂1 馬場久敏1

所属機関: 1福井大学附属病院リハビリテーション部

ページ範囲:P.717 - P.725

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 関節可動域(以下,ROM)障害の予防と治療のための運動療法は,最も頻度が多く1),また一度発生した拘縮は,日常生活に支障を来すとともに,拘縮を改善するには患者と医療者に多くの時間とエネルギーと費用がふりかかる.ROM障害を予防するには,常に関節機能の温存を優先した運動療法を考えていく必要がある.また,関節を動かすことで生じるリスクと関節の不動により生じるリスクを考慮しながら運動療法を進める必要がある.

 疼痛,痙性,麻痺,固定など種々の要因で関節の不動や低運動が続くと,皮膚,皮下組織腱,神経などの非収縮組織,筋などの収縮組織,関節包や靱帯など関節組織に拘縮を起こす.拘縮には,熱傷瘢痕などの皮膚性拘縮,外傷や変性による筋性拘縮,軟骨の変性や関節炎による関節性拘縮,中枢神経や末梢神経障害による神経性拘縮,術後に生ずる医原性拘縮,心因性拘縮などがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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