文献詳細
文献概要
とびら
「気づく」ということ
著者: 永田昌美1
所属機関: 1あしや聖徳園 リハビリテーション科
ページ範囲:P.1 - P.1
文献購入ページに移動理学療法士として14年目を迎えた今,患者さんの身体の変化には敏感に気づくようになりそれなりの対応もできるようになりましたが,患者さんご本人やその家族の方々が本当に思い悩んでいること,望んでいることにどれだけ自分は気づいているのだろうかと思います.身体の状態だけでなく,これまでの生活歴,在宅あるいは施設生活か,家族の有無,家族との関係など,患者さんを取り巻く状況は千差万別で,障害や痛みに対する感じ方やこれからの生活に対する気持ちも本当に様々です.また家族の思いや状況,それに伴う関わり方も,みなさんそれぞれ違うものを持っておられます.そういう中で,患者さんご本人やその家族の方々の本当の気持ちを汲み取ることは難しいことです.ただその気持ちに気づこうと努力すれば,自然とその人をよく見て気持ちを思いやりながら接することができるようになるのかなと思います.
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