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1ページ講座 理学療法関連用語~正しい意味がわかりますか?
アシュワーススケール
著者: 鈴木俊明1
所属機関: 1関西鍼灸大学神経病研究センター
ページ範囲:P.65 - P.65
文献購入ページに移動アシュワーススケールとアシュワーススケール変法
アシュワーススケールとアシュワーススケール変法は,他動運動時の筋緊張の客観的評価法である.患者を背臥位でリラックスさせ,評価する筋を他動的に動かしたときの抵抗感(いわゆる筋伸張時の抵抗感)によって評価する.アシュワーススケールは5段階(グレード0:正常な筋緊張,1:四肢を動かしたときに引っかかるようなわずかの筋緊張亢進,2:グレード1よりも筋緊張は亢進するが四肢は簡単に動かすことができる,3:著明な筋緊張の亢進により四肢の他動運動が困難,4:四肢が固く,屈曲,伸展できない),アシュワーススケール変法はアシュワーススケールのグレード1をさらに細かく,グレード1とグレード1+の2つに分けた6段階に分類される.グレード1(筋緊張は軽度亢進で,関節を伸展あるいは屈曲したときに引っかかるような感じが生じた後にその引っかかりが消失するか,または関節可動域の終わりにわずかな抵抗感を呈する),グレード1+(筋緊張は軽度亢進で,関節可動域の1/2以下の範囲で引っかかるような感じが生じた後にわずかな抵抗感を呈する)は痙縮の特徴であるジャックナイフ現象と廃用症候群による筋・皮膚短縮を反映するものである.
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