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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル39巻1号

2005年01月発行

文献概要

理学療法の現場から

理学療法と感情―私たちは感情をどのようにあつかってきたのでしょうか?

著者: 富樫誠二1

所属機関: 1広島市立安佐市民病院リハビリテーション科

ページ範囲:P.68 - P.68

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朝早く出勤してモーニングコーヒーを飲んでいると,いつものように外来ロビーから患者さんたちの楽しそうなにぎやかな声が聞こえてきます.従来から非言語的コミュニケーションの重要性は指摘されています.顔はわからないけどその声の抑揚やトーンで,その人の感情は解読できます.きっと顔を見ればその表情・緊張感や姿勢から,もっとはっきりとその感情は伝わってくるだろうなぁ.つくづく感情の大切さを感じます.そして臨床という海の中で,感情という波をあるときは抑制し,あるときは表に出しながら必死に泳いできた自分を想い浮かべます.そこで,日頃から考えている感情と理学療法について述べてみたいと思いました.

 理学療法は,感情をどのようにあつかってきたのでしょうか? 理学療法士(以下PT)は,行動に先行し,または行動の結果から生起される感情という人間本来の現象をどのようにあつかってきたのでしょうか?また,ストレスやバーンアウトに関係しているこの感情というものを,組織(病院や施設)は,組織マネジメントの面からどのように考えているのでしょうか.私は,PT個人も組織も感情というものをあまり考えていないような気がしています.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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