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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル39巻10号

2005年10月発行

文献概要

特集 急性期に必要な薬物療法と理学療法

急性期呼吸器疾患に必要な薬物療法と理学療法

著者: 眞渕敏1 笹沼直樹1 丸川征四郎2

所属機関: 1兵庫医科大学病院リハビリテーション部 2兵庫医科大学病院救命救急センター

ページ範囲:P.857 - P.864

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はじめに

 急性期医療においては,外科的,内科的治療と並行しながら,超早期から積極的な理学療法を行うことが重要とされている.しかし,効果的な理学療法を実施するためには,病態の理解と全身にわたる適切なリスク管理のもとで,他の医療職が実施する処置や療法について理学療法士も理解していることが必要不可欠である.本稿では急性呼吸器疾患として,外科術後,急性肺炎,急性心不全を例に挙げ,薬物療法を含めた患者管理について概説し,必要な理学療法について述べる.

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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