icon fsr

文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル39巻10号

2005年10月発行

文献概要

文献抄録

移動とバランスの障害を呈する在宅高齢者への機能的能力に対するホームエクササイズとグループトレーニングの効果 無作為研究

著者: 大澤諭樹彦1

所属機関: 1秋田大学医学部保健学科理学療法学専攻

ページ範囲:P.932 - P.932

文献購入ページに移動
目的:本研究の目的はホームエクササイズ(以下,HT)の効果を検証することと,HTとグループトレーニングを組み合わせることで,HT単独よりも高い効果が得られるのかを検証することである.

 方法:ノルウェーの6地区を無作為に抽出して,研究参加者を募り75歳以上の77名の在宅高齢者(81±4.5歳)を無作為に2群に割り振った.HT群は①いすからの立ち上がり,②爪先立位,③片脚立位スクワット,④立位股関節最大屈曲を各10回,1日2セッション実施した.理学療法士(以下,PT)によるグループトレーニングを併用した群(以下,CT群)は60分のトレーニングを1週間に2回(計24回)と,HT同様の自宅プログラムを実施した.5~8名で構成されたグループトレーニングの内容は,10分間のウォーミングアップ,20分の筋力運動,20分のバランス運動,10分のクーリングダウンである.HT群とCT群とも12週間のプログラムをPTの監督下で実施した.HTの実施頻度と転倒の有無は各人が毎日記録して,月末に調査者へ返送した.機能評価はベースラインと,介入3か月後,9か月後に実施し,転倒回数は1年間にわたり調査した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?