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特集 精神障害者の理学療法
精神障害者の生活体力へのアプローチ
著者: 田村文彦1 鶴見隆正2
所属機関: 1CAC医療技術専門学校作業療法学科 2神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部リハビリテーション学科理学療法学専攻
ページ範囲:P.957 - P.960
文献購入ページに移動わが国の精神科領域における理学療法実践の報告は,脊髄損傷や切断などの合併症を有する自殺企図者への関わりや,精神病院入院者の高齢化に伴う脳卒中や大腿骨頸部骨折,寝たきりに起因する拘縮をはじめとする廃用症候群の改善を目的とするものが多い2).理学療法の各種手段は,身体に働きかけることで精神症状を改善する可能性を秘めていることは想像に難くないが,これが可能になる前提は,奈良3)が指摘しているように,「対象者のいかんを問わず,適切な身体運動を定期的に行うことの重要性はすでに常識的であり,精神疾患を有する患者にとっても例外ではなく,これらのプログラムを積極的に励行することの有用性は大きい」ということ,つまり「ヘルスプロモーション」としてのアプローチ方法を考えることが基本となる.
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