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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル39巻11号

2005年11月発行

文献概要

1ページ講座 理学療法関連用語~正しい意味がわかりますか?

ウィリス動脈輪

著者: 内田賢一1

所属機関: 1神奈川県立保健福祉大学リハビリテーション学科

ページ範囲:P.985 - P.985

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脳の主幹動脈は,後方よりの左右の椎骨動脈と,前方よりの内頸動脈である.左右の椎骨動脈は,延髄と橋の高さで1本の脳底動脈となり,中脳の高さで対をなす後交通動脈の脳底動脈部となり,後交通動脈の内頸動脈部と吻合して後大脳動脈となる.内頸動脈は,前大脳動脈と中大脳動脈に枝分れし,左右の前大脳動脈は前交通動脈で繋がっている.これらの前大脳動脈,中大脳動脈,後大脳動脈と,前交通動脈および後交通動脈が相互に連結しあって形作っているものが,イギリスの解剖学者Thomas Willis(1621-1675)が報告した大脳動脈輪(ウィリス動脈輪)である.

 ここでは,ウィリス動脈輪を形成する脳動脈系を概説するとともに,もやもや病(ウィリス動脈輪閉塞症)について述べる.

参考文献

1)嶋井和世,他(監訳):マーチン神経解剖学―解説と図譜―,廣川書店,2002
2)萬年 甫,他:脳解剖学,南江堂,1994
3)沓沢尚之,他:脳卒中―最新の臨床―,医歯薬出版,1989

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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