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編集後記 フリーアクセス
著者: 鶴見隆正
所属機関:
ページ範囲:P.1032 - P.1032
文献購入ページに移動野中氏には,精神障害をもつ人のリハビリテーションの現状と課題について,精神保健法改正の動向,最新の薬物療法から認知行動理論など幅広く解説していただきました.そのなかで理学療法士が患者・家族と協働的な支援をするには,狭い理学療法観ではなく,心身機能と生活機能を個別的に捉えたマネジメントの必要性のほかに,専門職,家族の「内なる偏見」を無くすことを強調されています.仙波氏には,統合失調症の理学療法アプローチについて解説していただきました.膨大な自験例のADL分析,問題となる精神症状,理学療法アウトカムなどを統計的に検討され,精神症状の分類別の目標設定,理学療法プログラムのガイドラインを提示しています.豊富な臨床体験に裏打ちされたものだけに参考となります.
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