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特集 実践能力を高めるカリキュラム 実践能力を高めるための特色ある理学療法教育方法
臨床的推論能力の向上を目標とした教育方略
著者: 有馬慶美1 武田貴好1 舩山貴子1 土居勝彦2
所属機関: 1山形医療技術専門学校理学療法学科 2山形医療技術専門学校
ページ範囲:P.134 - P.136
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臨床的推論(clinical reasoning;CR)とは,患者の問題を解決する際の思考過程である.この思考過程については,いくつかのモデルが提案されているが,一般的な推論モデルに仮説演繹的推論がある3).これは初期情報から問題の仮説を立て,仮説検証のための情報収集を行い,最終的に適切な診断や治療プランの意思決定を行う方法である.その一般的教育方略としては,内省法,パネルディスカッション,フィッシュボール,模擬患者法,ピア学習法4)などがある.本校では,症例基盤型学習(case-based learning;CBL)を軸とした方略で理学療法領域における推論能力の育成を試みている.次に,本校の教育方略の変遷を具体的に示し,その効果と問題点を述べる.
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