icon fsr

文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル39巻2号

2005年02月発行

文献概要

特集 実践能力を高めるカリキュラム 実践能力を高めるための特色ある理学療法教育方法

チーム医療のためのInter-professional Educationおよび実習科目における工夫

著者: 武政誠一1 伊藤浩充1 杉元雅晴1 嶋田智明1 米田稔彦1 小野玲1 松原貴子1

所属機関: 1神戸大学医学部保健学科

ページ範囲:P.150 - P.153

文献購入ページに移動
わが国の医療をめぐる環境は21世紀を迎えてさらに大きく変化し,医療の場において,チーム医療を担うさまざまな医療従事者の専門職業性の専門分化・高度化が要求されている.また,多様な職種が患者中心の医療に直接的・間接的に参加し,これらの医療人材の養成に対する社会的要請も急速に変化してきている1).各養成校においては,医療の高度化に伴って増加した情報量と高度化した教育内容を限られた年限で身につけるための効果的カリキュラムによって卒業時の臨床能力や変化に対応できる能力を身につけることが求められ,医学系教育に関するファカルティ・ディベロップメント(Faculty Development:FD)が展開されるようになった.そして,チュートリアルシステムを推奨して,モデル・コア・カリキュラムが提示され,それらの取り組みが始まっている2,3).看護学教育においても,1996年の「21世紀医学・医療懇談会」第1次報告によって,看護学教育のあり方に関する検討会が組織され,コア・カリキュラムについて検討されている4)

 本学では,より実践的で効果的なカリキュラム・モデルを作成するために,全教官を対象としたFD研修会が2~3か月に1回の頻度で開催され,カリキュラム検討部会,カリキュラム編成部会などで新カリキュラムの検討が現在始まっている.

参考文献

1)安倍和厚:医療人材の高度化と大学教育.高等教育研究,第7集,pp71-92,2004
2)松尾 理,木原幹洋:変貌する医学教育.日醫新報 4014:53-57,2001
3)松尾 理,庄司進一,堀内三郎,他:モデル・コア・カリキュラムを踏まえた基礎医学教育のあり方.医学教育34:297-302,2003
4)看護教育のあり方に関する検討会:看護実戦能力育成の充実に向けた大学卒業時の到達目標.http://mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/018/15/toushin/04032601.htm

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら