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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル39巻2号

2005年02月発行

文献概要

特集 実践能力を高めるカリキュラム 実践能力を高めるための特色ある理学療法教育方法

模擬患者教育と情報科学演習科目の紹介

著者: 板場英行1

所属機関: 1高知医療学院

ページ範囲:P.154 - P.157

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理学療法学は対象者に対する臨床実践治療を根幹とする学問である.理学療法士としての臨床実践能力の育成には,学内教育における早期段階での問題追求型教育(problem based learning:PBL)が重要である.学内教育で,問題点を自己で考え解決策を見出す基本的な方法を理解しておくことが,卒後臨床場面での臨床推論や臨床的判断能力向上に大きく影響する.医学教育では,共用試験,チュートリアル教育,臨床実習におけるクリニカル・クラークシップなど,基本的臨床技能を高めるためのカリキュラムが推進されている.理学療法教育においても実践的能力を高める学内教育を展開する必要がある.本稿では,本学院で展開している臨床的実践能力を高めるためのカリキュラムの中から,1年生における「情報科学演習」,2年生に課している「模擬患者教育」について述べる.

模擬患者教育

 わが国において,医学教育領域で模擬患者を想定した教育が始まったのは,約30年前にBarrowが来日し,模擬患者教育の啓発セミナーを開催したことによる.理学療法学教育では,1980年代にその報告が散見される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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