文献詳細
文献概要
1ページ講座 理学療法関連用語~正しい意味がわかりますか?
ブラゼルトン新生児行動評価
著者: 大城昌平1
所属機関: 1聖隷クリストファー大学
ページ範囲:P.253 - P.253
文献購入ページに移動ブラゼルトン新生児行動評価(Neonatal Behavioral Assessment Scale;NBAS)は,1973年にT Berry Brazelton博士(現ハーバード大学名誉教授)によって開発された新生児の神経行動発達の評価方法である.現在,新生児小児科分野および発達心理学分野の臨床・研究に世界的に広く利用されている.
Brazeltonは,新生児を外界との相互作用によって諸機能を獲得する主体として捉え,新生児の発達は自律神経系,運動系,状態系(state),注意/相互作用系の4つの行動系の組織化と中枢神経系の発達,外環境との相互作用によって獲得されるとしている.自律神経系は呼吸・循環器系,内臓器系など生理機能の恒常性を,運動系は姿勢や自発運動,原始反射の活動性などの運動調整能力を,状態系は睡眠―覚醒リズムや意識状態(state)の調整能力を,注意/相互作用系は視聴覚刺激に対する反応や覚醒状態を調整して外界と関わる能力を示す.このような新生児行動の発達概念は,新生児医学や発達心理学の分野で広く受け入れられている.
Brazeltonは,新生児を外界との相互作用によって諸機能を獲得する主体として捉え,新生児の発達は自律神経系,運動系,状態系(state),注意/相互作用系の4つの行動系の組織化と中枢神経系の発達,外環境との相互作用によって獲得されるとしている.自律神経系は呼吸・循環器系,内臓器系など生理機能の恒常性を,運動系は姿勢や自発運動,原始反射の活動性などの運動調整能力を,状態系は睡眠―覚醒リズムや意識状態(state)の調整能力を,注意/相互作用系は視聴覚刺激に対する反応や覚醒状態を調整して外界と関わる能力を示す.このような新生児行動の発達概念は,新生児医学や発達心理学の分野で広く受け入れられている.
参考文献
Brazelton TB(著),穐山富太郎(監訳):ブラゼルトン新生児行動評価 第3版,医歯薬出版,1995
掲載誌情報