文献詳細
文献概要
文献抄録
COPD患者における吸気筋トレーニングの維持:1年間のフォローアップ
著者: 佐竹將宏1
所属機関: 1秋田大学医学部保健学科理学療法学専攻
ページ範囲:P.382 - P.382
文献購入ページに移動目的:慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の多くは,吸気筋トレーニング(IMT)によって息切れや運動能力が改善する.しかし,IMTの長期効果についてはほとんど研究されていない.本研究では,IMTによる短期間と長期間の効果について,吸気筋能力(筋力と持久力),運動能力,呼吸困難感から検討した.
方法:38名のCOPD患者(男性31名)に3か月間の基礎的なIMTを行った(ステージ1)後,維持的なIMTを行うグループと,極低負荷のトレーニングを行うグループに無作為に分け,次の1年間トレーニングを続けた(ステージ2).ステージ1では,週6回,一日30分,スレショルドIMTを用い,負荷量は最大吸気口腔内圧(PImax)の15%から徐々に高め,残りの2か月は60%を維持した.ステージ2では2群に分け,ひとつのグループは週3回,PImaxの60%の圧で1年間(IMT群),もうひとつのグループは7cmH2Oの一定圧で1年間(コントロール群),トレーニングを続けた.本研究はステージ1と2を合わせて15か月間行った.
方法:38名のCOPD患者(男性31名)に3か月間の基礎的なIMTを行った(ステージ1)後,維持的なIMTを行うグループと,極低負荷のトレーニングを行うグループに無作為に分け,次の1年間トレーニングを続けた(ステージ2).ステージ1では,週6回,一日30分,スレショルドIMTを用い,負荷量は最大吸気口腔内圧(PImax)の15%から徐々に高め,残りの2か月は60%を維持した.ステージ2では2群に分け,ひとつのグループは週3回,PImaxの60%の圧で1年間(IMT群),もうひとつのグループは7cmH2Oの一定圧で1年間(コントロール群),トレーニングを続けた.本研究はステージ1と2を合わせて15か月間行った.
掲載誌情報