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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル39巻6号

2005年06月発行

文献概要

特集 介護老人保健施設における理学療法の課題

介護老人保健施設における個別リハビリテーションへの取り組み

著者: 宇都宮学1

所属機関: 1介護老人保健施設シルビウス・ケアセンター

ページ範囲:P.485 - P.490

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「個別リハビリ」の新設と介護老人保健施設の役割

 平成15年度より介護老人保健施設(以下,老健施設)の介護報酬がはじめてマイナス改定となるなか,リハビリテーション(以下,リハビリ)・サービスの必要性が評価され,①訪問リハビリの実施,②入所サービスでのリハビリ機能強化加算の増額,③通所リハビリ(以下,デイケア)での「個別リハビリ」加算の新設など,老健施設が「リハビリ施設」として明確に位置づけられた感がある.

 今回の改定により新設された「個別リハビリ」は,老健施設の4つの役割(在宅復帰施設,在宅ケア支援施設,総合的ケアサービス施設,地域に開かれた施設)にまたがる壮大な架け橋であるものの,夢と希望が希薄な老人に対して,果たして生きる力を甦らせるか否か,リハビリ部門として,また理学療法士(以下,PT)として,今まさに真価が問われようとしている.

参考文献

1)麦谷眞里:基調講演「高齢者のリハビリテーション」より,介護老人保健施設リハビリテーションシンポジウム,2004
2)介護支援専門員実務研修実施機関愛媛県社会福祉協議会編:平成16年度介護支援専門員現任研修資料(基礎Ⅱ・専門研修),愛媛県社会福祉協議会,2004
3)島田香純,他:「当施設における退所に関する阻害因子の検討」より,第3回四国地区介護老人保健施設大会,2003
4)上田 敏:老健施設におけるリハビリテーションのあり方.老健14:14-18,2003
5)山本明芳:「社会参加の視点から老健のリハビリテーションを考える」より,介護老人保健施設リハビリテーションシンポジウム,2004
6)大川弥生:介護保険サービスとリハビリテーション,中央法規,2004
7)上田 敏,他:「リハビリテーション実施計画書」解説書及び書式・記載例.老健14:14-18,2003
8)大渕修一,他:介護予防包括的高齢者運動トレーニング,総合医学社,2004
9)塩野正喜:老健におけるパワーリハビリテーション導入の考え方,医療経営最前線9/5:4-13,産業総合研究所
10)片木良典,他:「脳外科術後におけるサーカディアンリズムが循環動態に及ぼす影響について」,第9回日本心臓リハビリテーション学会,2003
11)兵頭千明,他:片麻痺患者のADL自立度についての検討.四国理学療法士会学会誌誌9:33-35,1987

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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