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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル39巻6号

2005年06月発行

文献概要

1ページ講座 理学療法関連用語~正しい意味がわかりますか?

ラックマンテスト

著者: 川島敏生1

所属機関: 1日本鋼管病院リハビリテーション科

ページ範囲:P.519 - P.519

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ラックマンテスト(Lachman test)は膝前十字靱帯(ACL)損傷の程度を判定する最も有用な理学的診断法である.

 方法としては,患者は診察台の上で背臥位となり,検者は一方の手で受傷側の下腿近位端を内側より把持し,もう一方の手で大腿遠位端を外側より把持する.膝関節を軽度屈曲位(15°~30°)として,大腿部をしっかり固定しながら下腿部に対し前方へ引き出すような力を加える(図).この時,大きな脛骨の前方移動とともに柔らかで不明瞭なend point(引き出しテストにおける止まり方)が感じられた場合を陽性とする.視覚的には,側面から見て膝蓋骨下縁から膝蓋腱への正常なスロープは消失し平坦化が認められる.

参考文献

1)Torg JS, et al:Clinical diagnosis of anterior cruciate ligament instability in the athlete. Am J Sports Med 4:84-93, 1976
2)Strobel M, Stedtfelt HW(廣畑和志:監訳):膝関節損傷の診断法,pp107-112,シュプリンガー・フェアラーク東京,1993
3)Shahriaree H:O'Connor's Textbook of Arthroscopic Surgery, pp103, J B Lippincott Company, Philadelphia, 1992

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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