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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル39巻6号

2005年06月発行

文献概要

入門講座 訪問リハビリテーション・2

訪問リハビリテーションにおける評価と指導のポイント

著者: 赤羽根誠1

所属機関: 1秀友会在宅リハビリテーション

ページ範囲:P.523 - P.530

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はじめに

 今回は訪問リハビリテーションに関しての入門講座ということであり,読者は訪問リハビリテーション未経験者から経験10年未満の方を想定した.それ以上の経験者は他の文献を参考にしてもらいたい.

 訪問リハビリテーションは,まだ学問的に体系化されていない.そのため,日本における各文献の内容は執筆者の経験で記載されていることが多い.その経験は①どの事業所から訪問リハビリテーションを行っているのか,②その事業所の規模や考え方はどのようになっているのか,③各都道府県,各市町村のどこの土地で訪問リハビリテーションを行っているのか,によって内容が異なってくる.現在,①~③の異なる状況はあっても訪問リハビリテーションのスタンダードを作成するために,みな懸命にまとめる作業を行っているところであり,今回の筆者の内容はまだ「経験談」である.

 本稿では訪問リハビリテーションに関して実際に当事業所で取り組んでいること,今後訪問リハビリテーションのスタンダード作りのために取り組んでいく必要があることを整理しながら執筆にあたった.それにより,本来はこうあるべきだが,現在はここまでしかできていないことを読者が理解して頂けると考えたからである.今回の内容を読んで頂いた方で,1人でも多くの理学療法士(以下,PT),また作業療法士(以下,OT),言語聴覚士(以下,ST)が訪問リハビリテーションを「やってみたい」「やっていてよかった」と思って頂ければ幸いである.

参考文献

1)赤羽根 誠:理学療法白書,日本理学療法士協会,135-138,2002
2)網本 和・他:理学療法チェックリスト,三輪書店,2003
3)伊藤隆夫・吉良健司:訪問リハビリ入門,日本看護協会出版会,2001
4)岡田しげひこ:楽で安心新しい介護,北海道新聞社,1998
5)和島英明:理学療法のための臨床問題解決法,協同医書出版社,1997
6)水澤英洋・他:神経・筋疾患のとらえかた,文光堂,2001
7)内山 靖・他:環境と理学療法,医歯薬出版,2004
8)澤村誠志・他:これからのリハビリテーションのあり方,青海社,2004
9)黒川幸雄・他:臨床理学療法マニュアル,南江堂,1996
10)季羽倭文子・他:プロセスで理解する訪問看護のアセスメント,上・下,中央法規,2003
11)モイラ・スチュワート(山本和利/訳):患者中心の医療,診断と治療社,2002
12)有賀 徹・他:チャート医師国家試験対策12救命救急,医学評論社,2000
13)ジョセフJガロ・他(岡本祐三/訳):高齢者機能評価ハンドブック,医学書院,1998
14)日本医療ソーシャルワーク研究会:介護保険時代の医療福祉ガイドブック,医学書院,2000
15)日本クリニカル・エビデンス編集委員会:クリニカル・エビデンス日本語版,日経BP社,2003
16)アメリカスポーツ医学会:運動処方の指針,南江堂,1997
17)日本集中治療医学会:ICU・CCU看護教本,医学図書出版,1994
18)厚生労働省老健局計画課:介護予防研修テキスト,社会保険研究所,2001
19)John V. Basmajian Sikhar N. Banerjee:リハビリテーション治療選択基準,協同医書出版,1997

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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