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原著
慢性期脳卒中患者の歩行能力とFunctional Balance Scale下位項目の関係
著者: 杉本諭1 丸谷康平2
所属機関: 1健康科学大学理学療法学科 2武蔵台病院リハビリテーション部
ページ範囲:P.547 - P.552
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対象は,埼玉県および茨城県内の介護老人保健施設に入所,または通所している,発症から1年以上経過した慢性期脳卒中患者のうち,一側のみに運動麻痺が認められた126名で,性別は男性73名,女性53名,平均年齢は72.2±10.7歳,麻痺側の内訳は右片麻痺62名,左片麻痺60名であった.運動麻痺の判断は,Brunnstrom Recovery Stage(以下Br-stage)のテストにて,ステージⅥがクリアできなかった場合に麻痺ありとした.下肢Br-stageは,Ⅰ:1名,Ⅱ:17名,Ⅲ:41名,Ⅳ:22名,Ⅴ:19名,Ⅵ:26名であった.このうち下肢Br-stageⅡの3名,Ⅲの10名,Ⅳの2名が歩行時に短下肢装具を使用していた.なおFBS検査の施行に困難を来すような著しい高次脳機能障害や骨関節疾患を有する者は除外し,対象者全員には本研究の主旨を十分説明し,同意を得て実施した.
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