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編集後記 フリーアクセス
著者: 鶴見隆正
所属機関:
ページ範囲:P.566 - P.566
文献購入ページに移動香川氏は,介護老人保健施設の創設時の社会的背景と法的根拠の過程を年譜的に解説され,全国的な入所者の疾病,介護度および入退所の実態にも触れながら,今後の課題と展望について論述しています.そのなかで氏は維持期的ではなく,リハ完成期として地域社会を巻き込む施設機能を目指すべきと述べられており共感を覚えます.宇都宮氏は,個別リハを実施する際の位置づけをICFとの関連で説明し,いかに評価して取り組むかを例示され,パターン化した個別リハに陥らないように調整することの重要性を強調しています.細木氏らは,理学療法士にとってややもすれば苦手な集団リハのポイントについて,日々の実践体験を基にした段階的なアプローチについて解説され,内容の濃い論文となっています.平野氏は,家庭復帰の現状とその阻害要因を分析したうえで,復帰しようとする家庭環境に即した生活指導が重要だと指摘しています.また川渕氏らは,施設内での転倒実態を示され,転倒予防のチェックリストと具体的な対応プラン,そして介護予防との関連についても言及しています.
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