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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル39巻8号

2005年08月発行

文献概要

入門講座 訪問リハビリテーション・4

訪問リハビリテーションにおける住宅改造―工夫と指導のポイント

著者: 田村茂1

所属機関: 1地域リハビリ支援室・タムラ

ページ範囲:P.707 - P.711

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従来,患者さんが病院を退院する際は,事前に私たちリハビリ担当者が主導的に住宅評価のために現地に赴き,本人,家族,そして改修施工業者と協議したうえで住宅改修を進めてきた.介護保険制度施行後,私たちが主導的に関わることは少なくなり,介護支援専門員を介して,あるいは介護支援専門員にこちらの意向を伝えて協力する形が多くなってきた.とは言え,本人の立場に立った指導やアドバイスが必要とされる.本稿では,実際に訪問リハビリテーション(以下,訪問リハ)に関わる,関わらないに限らず,筆者が訪問看護ステーションで理学療法士として協力する中での経験を通じて気づいたことを紹介したい.

住宅改修における評価

 住宅改修の必要性の有無は,大きく捉えると,生活するうえで本人と住環境との間で不都合があるかどうかである.したがって,評価すべきは本人のADL能力等と住環境との関係といえる.つまり図1のように本人は今,どんな生活をしているのか(ADLチェック),本人はどんな生活を望んでいるのかを確認する.ただし,これについては多くの方は本音を言わないことを理解したうえで対応することが必要である.また近い将来,現状の生活はどうなるか,何も働きかけないときと住宅改修を含むなんらかの支援をしたときの両者を想定する.これらに応える評価が求められる.

参考文献

1)玉置伸伍,他:長寿社会対応住宅リフォーム,(社)富山県建築士会,1993
2)太田貞司,他:ケアプランに活かせる住宅改修,中央法規,2002
3)日比野正巳,他:居住バリア・フリー百科,阪急コミュニケーションズ,2003
4)田村 茂,他:住宅改修あれこれ,障壁を考える会,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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