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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル39巻8号

2005年08月発行

文献概要

文献抄録

慢性期脳卒中者における転倒発生率とバランスと移動能力の関係

著者: 吉川奈美子1

所属機関: 1横浜市脳血管医療センターリハビリテーション室

ページ範囲:P.741 - P.741

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目的:高齢者の転倒において,脳卒中は最も危険な因子の1つであると考えられる.また,転倒に関する報告の半数以上は,屋内での歩行中に起こると述べている.急性期や亜急性期の脳卒中者では,認知の低下,身体機能障害,バランス障害が転倒の発生率と関係していると報告されているが,慢性期の脳卒中者における転倒と転倒危険因子の関係は明らかではない.この研究の目的は,慢性期脳卒中者においてバランスと移動能力の関係が転倒発生率に及ぼす影響を示すことである.

 対象と方法:対象は,①50歳以上 ②初回発症 ③発症から少なくとも1年以上経過した者 ④8mの歩行が可能な者(必要であれば歩行補助具使用)の99名とし,転倒歴の聞き取り調査とBerg Balance Scale(BBS),歩行速度による身体機能,Mini-Mental Status Exam(MMSE)を測定した.対象者を転倒歴なし,転倒歴1回,転倒歴1回以上の3群に分け,Mann-Whitney Uテストによる分析を行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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