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特集 臨床実習教育
臨床実習教育のあり方―早期臨床体験の観点から
著者: 坂野裕洋1 梶原史恵1 江西一成1 植松光俊1
所属機関: 1星城大学リハビリテーション学部 理学療法学専攻
ページ範囲:P.13 - P.19
文献購入ページに移動近年の医療関係の教育では,専門職をめざす学生としての動機付けを高め,その後のカリキュラム導入を円滑にすることなどを目的とした,専門的医学知識を持つ前の低学年からの早期臨床体験およびearly clinical exposure(早期の臨床提示,以下ECE)の効果が注目されつつある1,2).
本学においても,ECEの取り組みとして医療・介護施設利用者とのコミュニケーション・介護体験を中心とした「フィールド体験実習」を,1年生前期末に2日間実施している.また,ECEを効果的に実施することを目的に,患者の立場に立った医療,医療人の人間性,医療人・患者関係,接遇技術などについて学ぶ「医療学入門」という授業を1年生前期に実施しており,学生への動機づけの効果を感じている.
本稿では,筆者らが実施した理学療法学教育におけるECEとその事前授業の取り組みに対する全国調査の結果を示す.そして,本学で実施している「医療学入門」の授業内容紹介とその効果について報告する.
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