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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル40巻11号

2006年11月発行

文献概要

入門講座 ベッドサイドでの患者評価 5

関節リウマチ

著者: 阿部敏彦1

所属機関: 1田窪リウマチ・整形外科リハビリテーションルーム

ページ範囲:P.945 - P.951

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はじめに

 関節リウマチ(以下,RA)患者に対する理学療法評価1)の内容は,①理学療法における最善の方法を決定するための情報,②今後の治療を行うための基本となるデータ,③患者のケアをするチームの他のメンバーの手助けとなる情報でなければならない.しかしRAの臨床症状は多様であり,その入院目的も様々で,理学療法の重み付けもそれらによって変化する.また,在院日数の短期化,薬剤の長期投与,外来リハビリテーションの期間的制約などにより,在宅医療への転換期であるため,RAにおける理学療法評価の目的や内容が明確であるとは言いがたい.

 本稿では,RAの理学療法評価内容を患者だけでなく家族にも認識してもらえるよう,急性期のベッドサイドでの評価だけではなく,介護保険サービスの訪問リハビリテーションにおけるベッド上での評価も含めて述べる.

参考文献

1)阿部敏彦:リウマチの理学療法.MB Med Reh 6:61-67,2001
2)日本リウマチ友の会:第3章療養状況,2入院(2005年リウマチ白書 リウマチ患者の実態<総合編>).流242:37-38.2005
3)田窪伸夫:RAの検査,山本純己(監修):テキストRAのマネジメント改訂版,pp27-31,メジカルレビュー社,2001
4)阿部敏彦:3-Ⅲ-関節可動域,内山 靖(編):標準理学療法学 理学療法評価学,pp71-87,医学書院,2003
5)阿部敏彦,他:慢性関節リウマチにおける上肢関節可動域制限について.臨床リウマチ9:225-229,1997
6)阿部敏彦:関節リウマチの下肢変形 拘縮と歩行.PTジャーナル39:531-537,2005
7)阿部敏彦,他:下肢関節可動域.PTジャーナル32:775-782,1998
8)阿部敏彦,他:慢性関節リウマチ患者に対する筋力の見方.高知県理学療法8:71-82,2001
9)阿部敏彦:訪問リハビリテーションにおけるRA患者の臨床症状の把握.第18回高知県理学療法学会抄録,2005
10)阿部敏彦:訪問リハビリテーションにおけるRA患者の身体機能評価のあり方.第17回高知県理学療法学会抄録,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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