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上腕骨外上顆炎に対する新型装具の紹介
著者: 月村規子1 戸田佳孝1 槻浩司
所属機関: 1貴晶会戸田整形外科リウマチ科クリニック
ページ範囲:P.1049 - P.1054
文献購入ページに移動従来,上腕骨外上顆炎,またの名をテニス肘は,その名のごとく,テニスなどによって手関節に強い機械的負荷がかかることによって生じる疾患であると考えられてきた.しかし,近年では,主婦や事務員など軽作業に従事する人の中にも頻発している.
筆者らは,中指伸展制御付き手関節バンド(以下,新型バンド)を考案・作製し,その1週間の装着による効果を従来の短橈側手根伸筋を圧迫するバンド(以下,従来型バンド)と比較検討した.
筆者らの研究に,上腕骨外上顆炎患者24例を対象に新型バンド群(13例),従来型バンド群(11例)の1週間の装着効果を視覚疼痛指数,日常生活活動困難度を用いて比較検討したものがある.その結果,視覚疼痛指数も日常生活活動困難度も新型バンド群が従来型バンド群に比べ有意に改善していた1).
しかし,前回の研究では,症例数が少なく,また腱の疼痛段階分類も用いていなかった.よって,今回の研究では,症例数を増やし,腱の疼痛段階分類および日常生活活動困難度を用いて,新型バンドが従来型バンドに比べ,短期間での装着効果が得られるか否かを検討することを目的とした.
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