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特集 理学療法の展望2006 第Ⅱ部 理学療法の発展と課題
褥瘡の理学療法の発展と課題
著者: 日髙正巳1
所属機関: 1吉備国際大学保健科学部
ページ範囲:P.1174 - P.1175
文献購入ページに移動1.褥瘡に対する理学療法士の関わりの現状
理学療法士にとって褥瘡との関わりは,古くて新しい領域といえる.理学療法を実施していくうえで,褥瘡は活動性向上に対する大きな阻害要因とされ,褥瘡予防ならびにハバードタンクを用いた水治療法等の褥瘡治療にも,以前は関わっていた.しかしながら,運動療法を主体とするようになり,物理療法での取り組みは減少した.また, 理学療法士養成教育においても,脊髄損傷者に対する褥瘡予防ということで簡単に触れられる程度となり,褥瘡対応は他職種に委ねてしまうことが多くなった.そのような状況の中,社会情勢の変化等によって,改めて褥瘡に対して理学療法士が関わることが求められるに至ったといえよう.
理学療法士にとって褥瘡との関わりは,古くて新しい領域といえる.理学療法を実施していくうえで,褥瘡は活動性向上に対する大きな阻害要因とされ,褥瘡予防ならびにハバードタンクを用いた水治療法等の褥瘡治療にも,以前は関わっていた.しかしながら,運動療法を主体とするようになり,物理療法での取り組みは減少した.また, 理学療法士養成教育においても,脊髄損傷者に対する褥瘡予防ということで簡単に触れられる程度となり,褥瘡対応は他職種に委ねてしまうことが多くなった.そのような状況の中,社会情勢の変化等によって,改めて褥瘡に対して理学療法士が関わることが求められるに至ったといえよう.
参考文献
1) 山田道廣:褥瘡プロジェクト,減算対策と理学療法士の関わり.理学療法学 32:299-304,2005
2) 日本褥瘡学会:エビデンスに基づく褥瘡局所治療ガイドライン,照林社,2005
3) 岩﨑洋,廣瀬秀行:褥瘡プロジェクト,脊髄損傷者,PT が行う褥瘡予防アプローチの紹介.理学療法学 32:305-308,2005
4) 杉元雅晴,日たか正巳,嶋田智明:褥瘡プロジェクト,褥瘡に対する物理療法の意義と可能性.理学療法学 32:309-312,2005
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