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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル40巻13号

2006年12月発行

文献概要

特集 理学療法の展望2006 第Ⅱ部 理学療法の発展と課題

理学療法部門のマネジメント

著者: 渡辺京子1 西潟央2

所属機関: 1亀田メディカルセンターリハビリテーション事業管理部 2亀田総合病院リハビリテーション事業部

ページ範囲:P.1210 - P.1211

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 処方,評価,リハビリテーション(以下,リハ)目標設定,理学療法(以下,PT)プログラム立案,治療という流れは従来と変わらないが,社会全体に患者中心の医療サービス提供や医療の質が求められ,病院においては在院日数の短縮,患者・家族および医療チームと策定したリハ総合実施計画書の作成,説明と同意が必須となった.2006年4月の改定では単位数は緩和されたが,疾患別の治療期間の上限や診療報酬の差別化などにより,リハ部門の収益が病院経営に影響を及ぼすようになった.さらにIT 導入による電子情報の躍進の一方で個人情報保護法制定など,PT を取り巻く医療環境は厳しくなっている.また養成校の増数に伴い療法士不足は緩和されたが,臨床実習受け入れ学生数の増加,職場においては経験年数の少ない職員が大半を占めるようになり,新人やキャリアアップの教育,後継者の育成などの人材教育を含めた部門管理が重要になってきている.

参考文献

1) 河口真理子:「企業の社会的責任」の本質とは何か,青山マネジメントレビュー 7:28-38,2005
2) 渡辺京子:理学療法部門における管理・運営―バランススコアーカード5つの視点.理学療法学 33 suppl:134,2006(第41回日本理学療法学術大会抄録)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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