icon fsr

文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル40巻3号

2006年03月発行

文献概要

理学療法の現場から

理学療法の正念場―ケアマネジメントの現場から見えるもの

著者: 丹野克子1

所属機関: 1至誠堂介護相談センター

ページ範囲:P.226 - P.226

文献購入ページに移動
 現在の私の仕事は,居宅介護支援事業所の専任専従の介護支援専門員(ケアマネジャー)である.理学療法士としての業務は行わず,ケアマネジメントだけに従事している.その意味では今回は「理学療法士が行なうケアマネジメントの現場から」である.理学療法士になって約20年,ケアマネジメントのアセスメントやプロセスにその経験を存分に生かしている.

 この仕事をしていると,在宅の高齢者には理学療法に対する潜在的ニーズが多くあることに気づく.さらに,そのニーズが認識されにくいことにも気づかされる.例えば,左片麻痺になって5年になる70代の男性が,入院治療中にはできていた「起き上がり」が,在宅生活が長くなるにつれ全介助レベルになっている.介護する妻も,定期的に訪問する医師や看護師も,動作の再学習による回復が期待できることを知らない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?