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特集 脳卒中治療ガイドラインと理学療法
脳卒中治療ガイドラインと上肢機能障害の理学療法
著者: 弓岡光徳1 川田悟史2 植野拓2
所属機関: 1吉備国際大学保健科学部理学療法学科 2千鳥橋病院リハビリテーションセンター
ページ範囲:P.281 - P.288
文献購入ページに移動「脳卒中治療ガイドライン20041)」によれば,上肢機能障害に対するリハビリテーションとして,「1.麻痺上肢に対して多くの課題(道具を用いた手指の巧緻動作,消去・迷路などの机上課題,物体の移動などの粗大運動)を含む積極的な訓練プログラムを繰り返し実行させることや,日常的に使用を促すことが強く勧められる(グレードA).2.中等度の麻痺筋,特に手関節背屈筋の筋力増強には,電気刺激が勧められる(グレードB)」を推奨している.またエビデンスとして,「中等度以下の麻痺の患者に対しては,非麻痺側上肢の抑制による強制使用,多くの課題(標的を指し示す,指のタッピング,消去課題,硬貨を裏返す,迷路,ネジを締める,物体の移動など)を含む積極的な訓練プログラムにより,麻痺側上肢を中心とした機能改善が得られる.また比較的重度の麻痺でも,抗重力運動ができるレベルであれば,両手動作の繰り返し課題により機能改善が得られる.手関節の自動背屈運動がみられる患者では,通常の筋収縮を誘発する電気刺激や,運動にトリガーされる電気刺激により筋力増強が得られる」,と述べている.今回4症例の脳卒中患者の理学療法を通じて,できるだけ脳卒中治療ガイドラインを踏まえた治療を行い結果を検討した.なお,麻痺筋に対する電気刺激と非麻痺側上肢の抑制による強制使用は行わなかった.
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